介護業界の人事担当者とお話をすると「人材不足」という言葉を良く耳にします。

実際に介護業界の人手不足は他の業界と比べても非常に苦しいでしょう。

現に現在の有効求人倍率は1.57倍ですが介護業界は4.47倍(厚生労働省H30年12月発表)と採用難は他の業界と比べても非常に苦しい状況といえるでしょう。

特に近年の人材難、採用難はひどくなっています。

よく人事担当者からは

「給与が安いから、人が集まらない」

「人が集まらないから仕事が大変になり離職していく」

というような話を聞きますが、実際に人材難、採用難は給与などの雇用条件が理由なのでしょうか?

 

そもそも有効求人倍率とは?


求職者1人に対して何件の求人があるか?これが有効求人倍率の意味です。

例えば有効求人倍率が1.57倍であれば、求職者1人に対して1.57の求人数(企業)があるという事です。

10倍するとイメージしやすくなります。

15社が求人を出しててるのに対して、求職者は10人という事です。

5社は採用ができないという事になります。

ですが実際は10人全員が別々の企業に応募する事は無く、待遇や条件が良いところに応募が集まります。

ですので5社以上が採用できない可能性があります。

これが介護業界の場合44社に10人という事になりますので、いかに難しいかがわかると思います。

 

介護施設の6割以上が人材不足!?


人材不足と感じている介護施設は60%以上と言われて言います。

逆に余力があると感じているのは1%未満と言われています。

これだけ、業界として人材難なのですから、求人広告などを出しても近隣の同業他社などとバッティングしてしまし、非常に採用は難しいでしょう。

 

人材難の理由は採用難


これは当たり前のことではありますが、人材難(人手不足)の最大の理由は、採用が難しいからと考えられます。

これは介護業界に限った話ではありませんが、近年問題になっている少子高齢化に伴い、そもそも労働者が減っているという現実があります。

しかも、残念ながら介護業界は率先して働きたいと思われる業界ではありません。

離職率も非常に高い業界です。

ですので離職は多いものの、新しい特に若い方が入って来ず、どんどん人が抜けていくだけ。というのが現状になっています。

その為人手不足から一人ひとりに係る業務量が増え、離職に繋がるという負のスパイラルに陥ります。

 

採用ができない理由は「賃金の安さ」と考える採用担当者

採用担当者が揃っていうのは賃金がやすいので、求人広告を出しても魅力的に映らないので、人が取れない。

というニュアンスの事を仰います。

そもそも介護業界の魅力は賃金なのでしょうか?

 

退職の理由は賃金の安さでは無い


採用担当者に退職された方の理由をお伺いすると、賃金の話が出てくることはほぼありません。

よく聞く理由は3つあります。

○家庭の問題

○体の問題

○人間関係

家庭の問題に関しては、配偶者の転勤や子供の関係、親の介護など、対処が難しい理由になります。

体の問題は、ケガや病気など退職せざるおえない状況のためです。本人としては仕事を続けたい状況と言えます。

問題は人間関係です。

実はココを改善することで退職者を減らし人材難、人材不足の改善につながります。

 

人間関係、職場環境のPRが人材採用の大きなポイント


先程上げた退職者の理由のように、介護業界から介護業界に仕事を変える人は人間関係で悩んだことがある人が多いということです。

このポイントをしっかりと求人広告内に打ち出すことが出来れば、経験者採用も可能となります。

また、他業界でもやはり人間関係で悩んだ経験のある方は多くいるはずです。

そのような方にもアピールポイントとなりますので、給与以外で他業界と勝負することも十分に可能です。

 

人間関係、職場環境の改善は離職防止にも繋がる

この人間関係、職場環境という部分が介護業界で働く人にとって重要度が高いという事は、この部分を改善してあげる事で、離職防止につなげる事が可能となります。

人間関係、職場環境の見直しは離職防止と人材採用の両方の側面で効果を期待する事ができます。

 

1度自分の施設が他の施設に優っている点や、人間関係はどうなのか?なぜ人間関係、職場環境がいいのか?理由はどこから来てるのか?

など見つめ直してみてはいかがでしょうか?